
互い違い階段は狭いところに取り付けられることが多いです。設置スペースが狭いときには折れ階段にして対処します。互い違い階段の上部に梁とか床・たれ壁が出ている場合は、どの程度までなら下りることができるか検証してみます。ちなみに上がるときには前屈み(まえかがみ)になりますので下りるときよりは障害物が
問題となりません。
結論から言いますと
- 互い違い階段の頭が当たる段の段鼻から30cm程度障害物が離れると支障ありません。
- 互い違い階段の頭が当たる段の段鼻の直上が限界です。

調べる階段は互い違い階段ΔE-typeです。
他のタイプの互い違い階段でも
階段の形状が同じですので
当然同じ結果になります。
4段目段鼻の真上1650mmの所に
障害物を設置します。
被験者の身長は178cmです。

左足は
まだ5段目です。
目の前に障害物が迫ってきています。
障害物は目の前ですので
あることがよくわかっています。

右足を4段目にのせます。
当然少し体は後ろのめりになって
障害物にぶつからないようにします。

左足を3段目に下ろし始めます。
上体を
左に少し転かして
頭に障害物が
当たらないように
かわします。

左足が3段目に着くと
もう頭は
障害物に当たることはありません。
姿勢を元に戻します。

ここまで来ると
もう普通に下りることができます。

障害物を1段分27cm
遠ざけて
同じように下りてみます。

体を斜めにしなくても
普通に下りることができます。

あえて頭を障害物に
当てようとすると
こんな姿勢になります。
背の低い女性(身長153cmの女性(69歳))にも試してもらいました
互い違い階段の天井高は2000mmを推奨します。すくなくとも1800mmか使用者の身長でお願いしています。頭を傾ける覚悟がありましたら、「使用者の身長-10cm」まででお願いします。
どのような階段でも上るときはどなたでも同じですが前屈み頭を打つ可能性はほとんどありません。下りるときは目の前に迫ってきますので、頭を傾けて避けるのが普通の動作だと考えています。