省スペースなのに上りやすいロフトの階段・互い違い階段互い違い階段
互い違い階段は、省スペース、で機能的です。またハシゴと違い普通の階段のように ゆっくりでしたら両手で荷物を持ちながら上がることもできます。下りるときには、ハシゴと異なり前向きに下りることができます。
ビデオのように、見かけは、急ですが実際の上り下りには手すりもありますので安全にできます。
左のビデオはスケルトンタイプのYX-Type・右は壁に固定するΔE-Type
各タイプの特徴
互い違い階段は現在10種類です。
- ΔE-Type壁に固定するタイプです。一部窓があってもかまいません。
階段下を本棚などの家具に有効利用することもできます。
取り付けには手間と技術が必要です。
- VX-Type三角状の段をビームに取り付けて互い違い階段にしています。
段は着脱できるので、階段が持ち込めないところにも分解搬入が可能です。
材質は全部木製・ビームのみアルミ・ステンレスの中からお選びください。VX-Typeは固定式ですが、同じ形のバーに引っ掛けて使用する可動型のVXP-Typeもあります。
- LX-Type段板と蹴込み板を稲妻状に取り付けて階段にしています。
蹴込み板があるので子供のいたずらがなく安心です。また恐怖感もなく上れます。
時に段鼻に引っ掛けてつまずくことも少ない階段です。
材質は全部木製・ビームのみアルミ・ステンレスの中からお選びください。LX-Typeは固定式ですが、同じ形のバーに引っ掛けて使用する可動型のLXP-Typeもあります。
- TX-Type全部木製でできており分解はできません。
11段程度ならロフトくんを除いて最軽量です。
シンプルなデザインですのでどのようなお部屋にも合います。TX-Typeは固定式ですが、同じ形のバーに引っ掛けて使用する可動型のTXP-Typeもあります。
- YX-Type互い違い階段の中でスケルトンタイプの階段です。
視界をさえぎるものが少ないのでお部屋を広く見せます。
材質は総ステンレス製または段は木製その他はステンレス製の中からお選びください。
総ステンレス製のYX-Typeは屋外にも使えますので、屋上へのタラップとしてお選びください。YX-Typeは固定式ですが、同じ形のバーに引っ掛けて使用する可動型のYXP-Typeもあります。
- ホワイトアイアン スマートステップスマートステップはお部屋に合わせてどのような色にも対応できるようにしております。比較的細い材を用いておりますので目立たないような階段を作ることも可能です。
- 家具階段ΔE-Typeの下の部分を有効利用するために家具を取り付けました。
持ち込みやすいように適宜分割します。
- 最軽量のロフトくん
互い違い階段の中で最軽量です。
ロフトの梯子のように使うときだけ掛けて使います。
ロフトくんぱったんタイプなら、簡単に引き出し使って仕舞うこともできます。
- 折り畳み階段
使うときだけ天井の扉を開けて互い違い階段を取り出します。
バネの力で軽く取り出すことが出来ます。手すりもあります。
- らせん階段最小直径120cmでロフトに上る事ができます。
互い違い階段互い違い階段は上りやすいですがデザインが違う10種類があります。用途やお部屋に合わせてお選びください。
すべてに手すりは取り付けられます。
手すりの取り付け方 もっと設置スペースが少ないときにはいずれのタイプも互い違い階段の
折れ階段をお使いください。
ΔE-typeはセンタープレートと呼ばれる中央の板の左右に段板と呼ばれる板を稲妻状に交互に取り付けたものです。段板の一方は必ず壁に取り付けます。部屋側の段からパイプを持ち出し手すりを作ります。
センタープレートを壁と同じ仕上げにしてあたかも壁に段が付いているように見えます。
本棚にもなるΔE-Type
センタープレートくり抜き本棚を作った例
家具階段も製作できます。
ハシゴのように立て掛けるタイプです。
VX-typeはビームと呼ばれる3本の桁にV字状の段を交互に取り付けています。段は取り外し・再取付が簡単に行えますので完成品が持ち込めないような場所には分解して持ち込み再組立が行えます。
組立方は
互い違い階段VX-typeの組立方法をご覧下さい。
上下固定しますが可動式が必要な時は上部がパイプ引っ掛け式になっているVXP-typeもあります。
互い違い階段VX-Type
ハシゴのように立て掛けるタイプです。
LX-typeは3本のビームの上部に稲妻状に段を交互に取り付けています。
LX-typeは上下とも固定式ですが、同様の形状で動かすことが出来る上部パイプ引っ掛け式のLXP-typeもあります。
互い違い階段LX-Type
TX-typeは階高があまりないようなロフトに最適です。VX-typeLX-typeと異なりビーム(支えるための梁:角材)が中一本しかないのでコンパクトな作りになっています。またアルミの補強材を段部分には使いません。こちらは11段まで製作可能です。それ以上の場合は別途お問い合わせください。本品は金属をほとんど使っていませんので塗装が容易です。
前面
背面
手すりがすべて階段に取り付いていますがどの様なものでも可能です。
踏面以外はステンレス製です。丸パイプあるいは角パイプで新しいデザインです。本品は使用材の選択によって丈夫にもできますし軽く作ることもできます。すべてをステンレス製にすると屋外階段にも使えます。屋上へのタラップの代わりにご使用下さい。
新しいお家を建てたときにお部屋のインテリアやクロスを選ぶのは楽しみなものです。
そんなお部屋に階段があったら階段もコーディネイトしたいものです。
お部屋の床の色や壁のクロスの色・カーテンの色などに合わしたいものです。
そんな時どんな色にもなるのがスマートステップです。
左のような白い階段ならモダンな白色のクロスのお部屋に合いませんでしょうか。
スチール部分は、どんな色にも塗装は可能です。日塗工の見本色(632色)からお選び下さい。
木製部分も限界はありますが着色できます。右の写真は段をわずかに白で着色しております。
最軽量のロフトくん
女性でも移動できます。
互い違い階段の折り畳み階段
互い違い階段が折り畳み階段になりました。
ロフトに上がるときだけ使えて
平素は邪魔になりません。
らせん互い違い階段
最小直径110cmで設置可能です。らせん階段は技術的には可能であることが証明されていますが未だ現品は制作されていません。
互い違い階段選択のポイント
互い違い階段の各タイプの違いは大きく言えばデザインです。
お部屋のデザインにあったタイプをご採用下さい。
その他の選択のポイントはーーー
- ハシゴのように立て掛けて使うかどうか
ハシゴのように立て掛けるならVX-type・LX-type・TX-Type・YX-Type
- 取付の場所に持ち込めるかどうか
- ΔE-typeは分解持ち込みは上2段および下2段です。分解してもかなり大きなものとなります。
概ねの大きさ 高さ(階高)幅(段数×27cm÷2)奥行き(45cmから55cm)の大きさで隅が切れた形 重さは60kg程度
- VX-typeはビームおよび段が分解することが出来ます。大型家具程度の組立難度です。
概ねの大きさ(分解しない時) 長さ(階高×1.2倍)幅(40cm-50cm)厚み(40cm)
- LX-typeは通常分解できません。
概ねの大きさ 長さ(階高×1.2倍)幅(40cm-50cm)厚み(40cm)
- YX-Typeは通常分解できません。
概ねの大きさ 長さ(階高×1.2倍)幅(40cm-50cm)厚み(35cm)
- 可動式かどうか
取り外したり取り付けたりする必要がある場合はLXP-type・VXP-type。・YX-Type
上部をパイプに引っ掛ける形式
ロフトの階段の比較表
ロフト付きのロフトの階段は、普通は、「段ばしご」と呼ばれる階段を取り付けることが多いですが、上るときは、手で階段を持ちながら上ります。降りるときは、後ろ向きに、同じように階段を持ちながら降ります。手がいつも手すりを持つので両手がふさがって
ロフトに荷物を持って上がるのが困難です。だからと言って普通の階段を取り付けるためには、大きなスペースが必要です。この相反するふたつを解決するのが、互い違い階段です。
一度上っていただくとその使いやすさが分かります。
|
ハシゴ |
互い違い階段 |
普通の階段 |
踏面
(階段の水平面の
長さ) |
5cm以上
10cmから20cm |
26cm以上が望ましい
27cm以上を推奨
30cm程度まで |
21cm以上
25cmから28cm程度 |
蹴上
(1段の高さ) |
25cmから30cm程度 |
20cmから25cmが望ましい
22cmから24cm程度を推奨 |
22cm以下
16cmから20cm程度 |
幅 |
45cm以上
50cm程度を推奨 |
壁側25cm以上
部屋側20cm以上
壁側30cm
部屋側25cmを推奨 |
75cm以上 |
段数 |
階高÷蹴上 |
階高÷蹴上
但し奇数とする。 |
階高÷蹴上
普通は13段は使わない。 |
階段の
所要水平長さ |
階高÷tan(勾配)
勾配は、75度以下
75度が普通
60度の場合は、
踏面を20cm程度に
すると上がりやすい |
踏面×段数÷2
11段で1m50cm程度 |
踏面×(段数-1) |
階段を
上る時の
注意点 |
両手で交互に段梯子を
持って上りる。 |
上るときは、
踏面の奥に足を載せると
むこうずねを角で打ちます。
なるべく角に足を載せると
上がりやすい。 |
普通の階段は、
油断するので
踏み外して落ちる場合が
あるので注意が
必要である。 |
階段を
下りる時の
注意点 |
下りるときは、
後ろ向きに
両手で
ハシゴを交互に持って
下りる。 |
降りるときには、
普通に前向きに階段を
下りられる。 |
普通の階段は、
油断するので
踏み外して落ちる場合が
あるので注意が
必要である。 |
手すり |
あってもあまり役に立たない
下りるとき
前向きに
下りるときは、必要 |
部屋側には
必ず必要です。
壁側はあると便利
手すりも
意匠登録済みです。 |
もちろんあることが望ましい |
互い違い階段・ロフトくんは登録商標です。
小社製作互い違い階段のすべての種類は意匠登録済みです。
互い違い階段 の一例
次の写真のような互い違い階段を作ってみました。
互い違い階段 立面写真 正面写真
尚互い違い階段は、大方の人の軸足が左にあることを利用してます。そのため階段を上る時あるいは降りる時には、
右足がから始まることを利用してます。上の写真でもおわかりのように
まず右足を右側の1段目に乗せます。それから左足を左側の2段目に乗せます。
そのようにしてすすんでいくのですが、見た目は急ですが実際は、倍の長さで上がることと同じになっており
両手が空いた状態で登ることも可能です。
ロフトの階段の価格
「互い違い階段」の名称は、小社登録商標です。
互い違い階段の製品注意点
互い違い階段は、その本来の目的が省スペースである関係上できるだけ薄い材料を用いて製作しています。しかし階段は、大きな荷重や衝撃荷重・繰り返し荷重が かかることが想定されます。
そのため弊社互い違い階段を製作するに当たっては、堅固に組み立てることを鉄則としております。
通常の家具と違って次のような接合部・工作部がありますのであらかじめご了承ください。
|
互い違い階段の製品 |
普通の市販の家具 |
接合方法 |
長ねじ止め埋め木
接着剤併用 |
タボ接着剤止め |
接合部分見栄え |
埋め木が目立つ |
外見上は何もない |
角部分 |
実入れ切りっぱなし |
留め施工 |
角部分の見栄え |
木の『そば』(木の横の薄いほうの面)
や『木口』が見える |
『そば』『木口』は見えない |
金物 |
見え掛に使うことがある。 |
見え掛には、使わない。 |
互い違い階段開発秘話
私が互い違い階段を始めて見たのは、大学生の頃ですから今から1975年頃です。はじめは、よく考えてあるが実際に設計製作することはないだろうと考えていました。
しかし1990年頃ロフトをはじめて作った時、階高があまりにもあったので互い違い階段を思い出し作ることになりました。鉄筋を溶接して互い違い階段を作りました。何度も試作に試作を重ねながら作りました。上り易さをはじめて実感するとともに省ペースに驚きました。
その後ロフトはいくつも作りましたが、階高が2m程度だったので複雑な互い違い階段を作ることはありませんでした。
1995年私の小家が大きく破損し建て替えになったとき同じようにロフトに上る階段について互い違い階段を思い出しました。上がりはじめのところに出入り口があってスペースが限られていたためです。建設中の家は木が多数現れている家ですので、鉄筋で作るのは似合わないと判断し木製の互い違い階段を作ってみました。はじめは合板で試作しました。このとき初めて踏面が狭いとむこうずねを打つことを実感しました。いくつも試作すると大柄の私でも26cm以上踏面があると打たないことに気付きました。また部屋側は、完全に片持ちでも安全なことなどを確かめ写真と同じような物を作ることに成功しました。
この後互い違い階段を作る機会がなかったのですが、ロフト付き賃貸を本格的に作るようになり、互い違い階段を多数作って設置していました。杉原土地有限会社のロフト付き賃貸は、互い違い階段を設置しているので上がりやすいロフトです。」と写真と動画で宣伝もしていました。
2009年の春に神戸の方が突然来られて、「私の新築の家に設置してください」とお願いされたの機に、互い違い階段を販売を始めました。
いろんなお客様から「こんな互い違い階段が欲しい」と言われて、いろんな互い違い階段を作ることにしました。